おくすり手帳の歴史


皆さま、お薬手帳はお持ちですか。

お薬手帳は、いつ・どこで・どんなお薬が・どのくらい処方されたかを記録しておくことで、お薬の重複投与を防いだり、お薬の悪い飲み合わせを避けることができ、自分の命を守ることに繋がります。

薬局ならどこでも無料でもらえます。1冊目を使い切ってしまった場合、2冊目以降も無料で費用はかかりません。

今回はお薬手帳が必要とされるきっかけとなる物語をご紹介します。

1993年(平成5年)「ソリブジン事件」

別々の病院で処方された抗ウイルス薬(ソリブジン)と抗がん薬との併用によって重篤な副作用が発生し、15人が死亡しました。

ソリブジンは、従来薬よりも帯状疱疹の原因ウイルスに良く効く優れた効果のある抗ウイルス薬として期待され、発売当初からよく使われるようになりましたが、5-フルオロウラシルという抗がん薬で治療している患者さまが帯状疱疹を発症し、ソリブジンも服用したところ、抗がん薬の副作用で重篤な血液障害を起こし死亡に至ったという事件です。

この「ソリブジン事件」をきっかけとしてお薬手帳は導入されました。

日本の医療史の中で極めて重大な事件で、お薬の飲み合わせによる最大規模の薬害と言われています。

1995年(平成7年)「阪神・淡路大震災」

阪神・淡路大震災以降、お薬手帳は急速に普及します。

多くの人々が被災し、病院の焼失で救護所や避難所に医療機関のカルテの記録がなく対応が遅れるなどの支障が出る中、お薬手帳をお持ちの患者さまに対しては、処方せんがなくても、特例的にそれまでと同じお薬を受け取ることができる場合がありました。

このように災害や緊急時において適切で早い対応ができたという事例が多く報告されたのをきっかけに、お薬手帳の利用が全国的に広まっていきます。

2000年には調剤報酬の中で厚生労働省がお薬手帳を認め、推進されるようになりました。

2011年(平成23年)「東日本大震災」

東日本大震災では、阪神淡路大震災よりさらに多くの被災者が発生しましたが、以前より多くの人がお薬手帳を持っていたことが大きな役割を果たし、災害時においてのお薬手帳の必要性が再認識されました。

いつもの病院や薬局でいつものように診てもらい、お薬を出してもらえることが当たり前ではないという危機感を持つ人が増え、多くの人がお薬手帳を利用するようになったのです。

それでは、また次の更新をお楽しみに。


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