錠剤によっては特殊な加工をしているため、割ったり砕いたりして飲んではいけないお薬があることをご存知でしょうか。
どうしていけないのか。
それは「お薬が効きすぎる」ことや「お薬が効きにくくなる」ことがあるためです。
砕いてはいけない代表的なお薬は、表面がコーティングされているもの。
湿気や光によって有効成分が変質するのを守ったり、苦味や酸味の強いお薬を飲みやすくするためなど、コーティングにはそれぞれ目的があります。
有効成分によっては胃酸で分解されやすいものや胃に負担がかかるものがあり、そうしたお薬は胃では溶けずに腸で溶けるように設計したコーティングが施されています。
また、有効成分がゆっくりと溶け出して効きめが長く続くように工夫されたものもあります。
効果を持続させて1日3回の服用が必要であったものを1日1回や2回の服用にしたお薬などは、そのコーティングが砕かれると効果が持続できなくなったり、有効成分が短時間で溶け出して作用が強く現れてしまう恐れがあります。
作用が強く現れる、というのは、よく効くのとは違います。
お薬を過量に服用したときに起こる副作用が出やすくなる可能性もあり危険です。
特別な加工をしていないため砕いても効果に影響がないお薬や、もとから噛み砕くことを前提として作られているお薬もあります。
処方されているお薬の形や大きさが飲み込みにくいと感じていたり、気になることがあれば、ピスタチオ薬局へお気軽にご相談ください。
皆さまがお薬を安心して安全に服用するためのサポートをさせていただきます。
それでは、また次の更新をお楽しみに。