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さて、本日は夏の土用の丑の日。
本来は「丑」にちなんだ「う」のつく食べ物を食べて縁起を担いだり、丑の方角の守護神「玄武」が黒の神様であることから黒い食べ物で厄除けをしたりする習わしだそう。
暑くても食べやすく体調を整えるのに適したもので、夏を元気に乗り越えていきたいですね。
現在は土用の丑の日の食べ物といえば「鰻(うなぎ)」が定番でしょうか。
そんな鰻について。
皆さまは「鰻と梅干は食べ合わせが悪い」と一度は聞いたことはありませんか。
実際に今もこの食べ合わせを避けている方もいらっしゃるのですが、実は、この有名な言い伝えに医学的根拠はありません。
なぜ、このような説が広まったのかというと…
鰻の脂っこさと梅干しの酸味が胃腸を刺激し合い、消化不良を起こすと考えられていた。
食品は腐敗すると酸味を帯びることが多いため、酸味のある梅干しと一緒に食べると鰻が腐っていても気付きにくくなってしまうため。
などが理由と考えられています。
他にも、食欲を増進する組み合わせであることから、贅沢を戒めるための方便だった、という説もあります。
昔は「流通に時間がかかったこと」や「冷蔵技術・食品の保存技術が未発達であったこと」などから、食べ物や身体のことを大切に考えた昔の人の知恵からきているのかもしれませんね。
実際には消化不良を起こす根拠はなく、梅干しの酸味には鰻の脂分の消化を助ける働きがあるため、むしろ相性が良く、理にかなった組み合わせです。
さらに、鰻に含まれるビタミンと、梅干しに含まれるクエン酸は、いずれも疲労回復に効果的な栄養素のひとつで、組み合わせることでスタミナアップし夏バテを予防する効果も期待できます。
気にかけている人がいらっしゃいましたら、鰻と梅干しは問題のない食べ合わせですので、安心してくださいね。
食べ合わせの良くない食材というのもありますので、そちらはまたの機会にお話ししたいと思います。
それでは、また次の更新をお楽しみに。