

疲れたときに甘いものが欲しくなったり、甘いものを食べると気分がほっとするのは、科学的にも裏付けられています。
脳は人間の体重のわずか2%程度ですが、実は、全身のエネルギーの約20%を消費しています。
ものすごい働きぶりです。
そんな脳の主要なエネルギー源は、ブドウ糖です。
血液中のブドウ糖が不足して低血糖になると、脳の働きが鈍くなり頭がぼーっとしたり、だるさや強い疲労感など、さまざまな不調が出ることがあります。
そのため、ほどよく糖分を補うことは脳の活動をサポートして日常生活のパフォーマンスを守り、セロトニンやドーパミンの分泌も促され「美味しい」と「幸せ」を感じられます。
甘いものは脳にとってご褒美であり、科学的にも理にかなったリフレッシュ方法といえます。
とはいえ、毎日のように甘いものをたっぷり食べるのは健康を損なうリスクになるため、注意が必要ですね。
ダイエットや健康のために「甘いものを控えなきゃ!」と意識する人は多いです。
特に完璧主義傾向の方は、糖質を極端に減らしたり、甘いものを完全に断とうと我慢を重ねて頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし、過度な制限は心身にとって大きな負担です。
人間の体は、強いストレスを受けるとコルチゾールというホルモンが分泌されて、脂肪を溜め込みやすくしたり(特にお腹まわりに影響しやすい)、かえって甘いものへの欲求が強くなります。
「我慢すればするほど食べたくなる」、そんな経験はありませんか?
これは気のせいではなく、決して意思が弱いわけでもなく、ストレスに伴い分泌されるコルチゾールの作用が影響しています。
つまり、ストレスがかかるほど甘いものが欲しくなる仕組みがわたしたちの体の中にあるんです。
だからこそ極端な制限ではなく、ほどよく楽しむことで、甘いものは健康や心のバランスを支える味方になってくれます。
身体の仕組みを知った上で、毎日のリズムや気持ちを整えていきたいですね。
それでは、また次の更新をお楽しみに。