

今年は中秋の名月のあとに、ひと息ついて訪れる満月。
夜空を見上げながら、ふと思うのは、「お団子が食べたい」ということです。
お月見といえば、お団子。
まるい月見団子のかたちには、「欠けのない幸せ」への願いが込められているのだと知りました。
けれど、月は欠けていてもなお、美しく、満ちていく途中の姿にこそ、静かな強さを感じます。
満ちれば欠け、雲に隠れる夜もあります。
生きていると、まるく収まらない日もあれば、かたちにならない時間、晴れない気持ちになることもあります。
そういう日が繰り返されると、心が欠けてしまったように感じることもあるでしょう。
でも、欠けることもまた、満ちていくためのひとつの姿。
月が欠けて満ちていくのを静かに繰り返すように、わたしたちの心も、少しずつ穏やかな光を取り戻していけるはず。
だから、欠けることも悪くない気がしています。
それでは、また次の更新をお楽しみに。