こんにちは。カダです。
今回は麻薬鎮痛剤について勉強会をさせて頂きました。
前回のテーマが鎮痛剤だったのですが、そこから掘り下げて勉強していこうとこのテーマを選択しました。
昨今在宅医療が推進されていく中で、麻薬鎮痛剤の知識は必要なので改めて勉強しなおすつもりで資料を作成しました。
が!!これまた非常に難しいテーマで、私カダは頭を抱えながら資料を作りました次第です笑
しかも情報量が多すぎて、今回だけではまとめることが不可能だったため、複数回に分けていきたいと思います。
今回は導入編となります。
まず麻薬鎮痛剤ですが、一般的に有効成分であるオピオイド受容体に結合すると痛みを抑える経路を活性化させることで強い鎮痛効果を発揮します。
一般的にオピオイド受容体に結合するオピオイド製剤のことを麻薬鎮痛剤といいます。ここでポイントはオピオイドは麻薬鎮痛剤を指す用語ではありますが、「オピオイド≠麻薬」です!!一般的に知られている犯罪に使われる麻薬と、治療に使われる麻薬は別物と考えて下さい。
オピオイド受容体は中枢神経と末梢神経に存在します。種類が3種類(μ、κ、δ)あります。(中枢神経:脳と脊髄に分布している神経系、末梢神経:中枢神経以外の神経系)
オピオイド受容体でも鎮痛に関わっているのが、μです。オピオイドμ受容体はオピオイドが結合することで、下降性疼痛抑制系が活性化します。
下降性疼痛抑制系については画像にわかりやすい図を掲載しております。
ちなみにμ受容体に特異的に結合する麻薬鎮痛剤はモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどです。ひとつの薬剤で様々な投与経路、剤形があります。患者さんの状態に合わせて使用するものが選択されます。
日本で使用できる麻薬の一覧を画像に掲載しております。たくさんあります・・・。
麻薬鎮痛剤を使用すると起こる副作用についても調べました。
麻薬鎮痛剤の副作用は投与している間に、段々でなくなるものとそうでないものがあります。これを副作用に対する耐性といいます。便秘は耐性が形成されないので、腸閉塞など重篤な症状を引き起こす可能性がある為、注意が必要です。
また呼吸抑制も副作用にありますが、麻薬鎮痛剤はきちんと使い方を守っていれば基本的に発現することはありません。
ではどんな時に麻薬鎮痛剤が使われるのか?
医療現場において、耐え難い痛みが発現するいろいろな場面で処方されます。我々が関わる在宅医療では主に癌の疼痛治療と終末期医療がメインです。
今回はここまで!!
次回は麻薬鎮痛剤と取扱いなどについて発表します。ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
スタッフ・가다 (カダ)