こんにちは。
第1回目の社内勉強会を開催しました!
今回のテーマは「うつ病」です。
日本人にとても多い疾患で、誰もがなりうる病気なので、知っておくべきだと思い取り上げました。
一般的に心の病気だと言われていましたが、近年の研究では脳の機能低下によるものだと言われます。
具体的には脳内ホルモンのセロトニン・ドパミン・ノルアドレナリンが不足している状態です。
ドパミンは「快楽」、「喜び」などポジティブな感情に関係しています。
ノルアドレナリンは「やる気」に関係しております。また、「怒り」や「不安」、「恐怖」といった感情にも関係しています。
セロトニンはドパミン、ノルアドレナリンの量を調節しており、精神的に安定させます。
この3つのホルモンのバランスが取れていることが大切で、均衡が崩れると様々な症状が現れます。
うつ病の主症状ですが、精神症状だと1日気分が落ち込む、何をしても楽しくないなどがあります。
身体症状だと不眠、食欲不振、疲れやすいなどが現れます。
治療法ですが、うつ病の原因はオーバーワークやストレスによることが多く、充電切れをイメージして、まずはしっかりと休養することが大切です。
あとは薬物療法、精神療法、物理的療法があります。
薬物療法では、抗うつ薬単剤投与が基本ですが、症状に応じて、抗精神病薬や抗不安薬などを併用していきます。
うつ病の治療薬について、簡単にお伝えいたします。
抗うつ薬は大きく5つに分類され、第1世代抗うつ薬から第5世代抗うつ薬まであります。
第1世代抗うつ薬は古くからあり、セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込みを阻害して、脳内のセロトニンとノルアドレナリンの量を増やします。
第2世代抗うつ薬は第1世代抗うつ薬よりはやや効果は弱いが、副作用は出にくいです。
第3世代抗うつ薬はSSRIと呼ばれ、セロトニン再取り込みを阻害し、脳内のセロトニン量を増やします。
第4世代抗うつ薬はSNRIと呼ばれ、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、脳内のセロトニンとノルアドレナリン量を増やします。
第5世代抗うつ薬はNaSSAと呼ばれ、脳内のセロトニンとノルアドレナリン量を増やします。
抗うつ薬は服用後2週間程で効果が実感できるものが多いですので、飲み始めて副作用がない限りは勝手に服用中止しないで様子をみて欲しいです。
抗うつ薬ではドパミンは出てこなかったけど?と思った方もいらっしゃると思います。
ドパミン関連は抗精神病薬に分類されるので、また触れようと思います。
今回はうつ病の病態・治療法について浅く広く触れていきました。
勉強会を重ねるにつれて、より深く掘り下げていきたいと思っております。
長くなりましたが、以上とさせて頂きます。
次回の勉強会を楽しみにお待ちください!
スタッフ・春