クーラーが壊れたある日のこと

夏が本格的に暑くなりはじめた頃に、休憩室のクーラーが壊れてしまったことがありました。

窓を開けても、なかなかの暑さ。

それでも、まだ酷暑日に近づくような気温ではなく、「水分補給しているから大丈夫」だと思って過ごしていました。

ですが、他のスタッフがこの状況に気づいて「ここに居続けたらダメです」と声をかけてくれたのです。

このひと声がなかったら、もう少しそのまま暑い場所に居続けていたかもしれません。

水は飲んでいる。
いざとなれば経口補水液もある。

だからきっと大丈夫、と。

そんなふうにいつの間にか油断していたことに、はっとしました。

その後、涼しい環境へ移動して、結果的に何事もありませんでした。





熱中症は「脱水」だけが原因ではありません。

暑い環境では、体は汗をかいたり、血流を増やしたりして、体の熱を外へ逃がそうとします。

けれど、気温の高い環境にずっと居ると、体が逃がせる熱が追いつかなくなることがあります。

つまり、水分補給ができていても、暑い場所に居続けることが体への負担になるのです。

だから、屋内でも熱中症になることがあります。





この日から「熱中症に気をつける」とはどういうことか、これまで本当に気をつけられていたのだろうかと考えます。

水分補給や暑さを我慢しないことも重要ですが、周りの人を気にかけること、ちょっとした変化に気づいて「大丈夫?」と声をかけることも、夏を安全に過ごすための大切な行動なのだと思います。

今回のように、「本人が大丈夫だと思っているかどうか」だけでは判断できないこともあります。

周りから見ると、「この人、この場所、危ないんじゃないかな?」と感じることがあるかもしれません。

そんなときは、

「少し涼しいところへ移動しませんか?」

と声をかけてみる。

それは、決して大袈裟なことではないのだと思います。

何もなければ、それでいい。

「ちょっと心配だったから声をかけました」

で終われば、それで十分です。





これから、まだ暑い日が続きます。

「水を飲んでるから大丈夫」と思い込まずに。

自分だけでなく、近くにいる人にも少し目を向けて、残りの夏も油断せず過ごしていきましょう。

それでは、また次の更新をお楽しみに。


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